新郎新婦は食べられない

厳選して選ぶ料理

結婚式と披露宴では、招待する人たちのためにできるだけ豪華な料理を準備して振る舞うということが通例です。
ゲストとなる方たちはかなり高額のご祝儀を包んでくれるわけですから、かなりの人が式で出される料理を楽しみにして訪れます。
ホテルウェディングにしてもレストランウエディングにしても、通常のコース料理に比べてかなり豪華なメニューが提示されるということもよくあります。
何気にその出席する結婚式の印象の良し悪しを決めるのは出された料理の出来であったりするので、新郎新婦は目一杯厳選して選ぶようにしてもらいたいところです。

しかしそんな自慢のコース料理も、式の主役である新郎新婦は残念ながらほとんど食べることはできません。
特に新婦は体型をかなり締め付けるデザインの衣装を着ていたり、せっかくのメイクを崩さないようにすることから、式の最中は移動するのをのぞいてほとんどその場から身動ぎもできないということもあるほどです。
また式の最中には出席者の人が順に挨拶に周ってきたりするので、ゆっくり料理を食べているような暇はなく、常にゲストのために体をあけておかなくてはいけません。
新郎はというと、こちらは新婦に比べて自由がききやすく料理も食べることができるのですが、やはりいつ写真をとられるかもわからない状態ですから、ほとんど手を付けないようにしてその場にじっとしているということがほとんどになります。
ただ、会場内は人が集まると熱気と乾燥で非常に喉が渇くので、水分はしっかりととって大切な挨拶をするときの準備をしておく必要があります。

新郎新婦へのサービス

式場のスタッフさんなどはそのあたりの事情を熟知していますから、あらかじめ新郎新婦が飲みやすい水分を近くに用意してくれていたりします。
新郎には何かとお酒が勧められたりするものなので、飲まずにいられるようにそっと始末をするバケツを手元においていたりもします。
料理についてはその場で食べないと全て廃棄になってしまうのではないかと思いますが、式場によっては挙式後に控室にそのまま持ってきてくれるというサービスをしているところもあります。
結婚式場を決めるときには、いくつかの料理コースから選べるように試食会を開いてくれるということもあります。
本番では食べられない料理もそうした事前のサービスでしっかり味わうことができるので、のちのちの会話の種としておくためにもぜひ何らかの形でコースを味わうようにしておいてほしいです。